渡り歩くヒト
『貴女は選ばれたのです!ボクと一緒に夢を渡ることを!』
………すんごく迷惑。あたしは覗きなんかになりたくない!それに、選ばれた・・・って、誰に?!
はっ……!これが、世に言う詐欺なんじゃ…
そんな感じの胡散臭そうな視線をコウさんに向けているのに・・視線の意味を勘違いしたコウさんは、
『あっ!もしかして、恐いとか…?大丈夫ですよ!危険な夢はあんまり無いですから』
なんてことをにこやかに諭すようにいってくる。
駄目だ、この人。鈍すぎる…ここは、ハッキリ断っとかないと!
と、あたしが決意も新たにコウさんに断りの言葉を言おうとすると、それに気付いたのか、コウさんは…