渡り歩くヒト




あたしは、まだこの時自分がとんでもないことに巻き込まれているなんて思いもしていなかった。







 『未来です。』








 は・・・・?未来・・・・・・??どこかの市・・・?


 まさか・・・・・



 「"未来"…って、所謂、現在・過去・未来の"未来"……のことですか?」


んなわけないよね…






 『そうです〜。その"未来"です〜!良かった〜〜!!言っても信用してもらえるか分からないし、変な人だと思われるから、素直に本当のことは話さない方が良い・と言われてましたけど・・・
貴女、察しが良いですね〜〜(^_^)こちらの手間が省けました。ありがとうございます。』








 嘘・・・・・!!!
ドラえもんかよ!この展開!!ありえねーーーー!!!



 ショックを受けて愕然としているあたしを見て、コウさんは



 『では、今夜貴女の夢の中に行きますので、貴女は夢を見始めたら始めの位置で待っていてくださいね〜〜!!ではまた後ほど〜(^_^)/~~』






 え゛ーーーー?!!勝手に話し進めて去って行っちゃったよ!!

ヤバイ!!勝手に夢ん中に来られて連れてかれてしまう!それだけは阻止しなければ!!



そう思い、すぐにコウさんを追いかけたのに、あっという間に見失ってしまった。





 どうして?まるで消えてしまったかのように居なくなっちゃった・・・・


本当にあのヒトは未来からやってきたヒトなの・・?冗談だったのに・・・


これからあたし・・・どうなっちゃうの??
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