サクラひらひら
『ゆうかおはよう!』
「おはよ」
『どうしたの?元気ないじゃん』
私はさっきの出来事をミクに話した。
『ふーん、なるほどねぇ』
「なにが、なるほど?」
『ゆうか、あんたってほんっと鈍感』
「な、なんでよ!」
『そのうち分かるよ』
ミクの言ってる意味がさっぱり分かんない。
モヤモヤと戦っていた所に、西くんが話しかけてきた。
『どうしたの?ぼーっとしてたよ』
「あ、西く——」
『りゅうき』
「ご、ごめん。」
なぜか謝ってしまった。
『ははっ』
西くんが笑う。
「え、なんかおかしかった?」
『ううん。ただちょっと可愛いなぁって思っただけ』
そんなことを言われ、赤面する私。
ミクに助けを求めようとしたが、いつの間にかいなくなってる。
『ゆうか、今日の放課後ヒマ?』
「へ?」
『来週テストじゃん?一緒に勉強しようよ!』