嫌わないで



私の中はこんなにも洋くんでいっぱい。
あなたの中に私は少しもなかったのかな?









「洋くんっ」


「っ!!」




洋くんの後ろに立つ。


「洋くんに嫌われてたって昨日初めて知った…ごめんね、鈍感で。

私ね??洋くんが大好きだからさ…これ以上嫌われたくないの…だからもぅ…ここには来ない…よ」




"ばいばい"





くるっと洋くんに背を向けて、走り去ろうとした時だった。










ねぇ??どうして私、洋くんに包まれてるの???


うざったいんでしょ?
嫌いなんでしょ?



期待、させないでよ。


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