嫌わないで
「洋くんに会いに行きなよ!消毒消毒っ」
「うん…ほんと気持ち悪い…」
洋くんに抱きついちゃおっかな…
いつもの昼休み、花壇に行くと洋くんが花を眺めてた。
なんだか元気がない感じ…
「洋くんっ!!!」
「…………なに??」
あれ??
「今日元気ない???」
「別に、」
え???
「な、中庭にね??綺麗な花咲いてたよ!!」
「あっそ。」
どうして、目が合わないの??
冷たい言葉を投げつけるの??
「よ、洋くん…??」
「んだよ、うざったいな…」
パリンッて、ガラスが割れたようだった。
涙がポロポロ溢れてくる。
「そっか…ごめん。」
足早にその場を去っていった。