こちら、私の彼氏です
そして、三大悩みの最後のひとつ……。
正直、この悩みが一番割合が高いというか。
「あ……電話だ」
業務を完全に終え、営業室を出て更衣室に向かう途中で、制服のスカートのポケットの中で携帯が震えた。
周りに誰もいなかったので、私は廊下の隅に移動し、通話ボタンを押した。
「もしもし」
やや抑えめな声でそう言うと、電話の向こうからは私とは対象的な元気な声で、『もしもしゆうちゃん!』と聞こえてきた。
「うん。どうした」
『今日楽しみだね! ガマンできなくってつい電話しちゃった!』
電話の向こうの相手ーー愛理は、テンション高めにそう言った。
今日はこのあと、久しぶりに愛理とふたりで会う約束をしている。
……でも、久しぶりといってもたかが一ヶ月ぶりなのに……そんなに興奮して電話してこなくても……と、つい思ってしまった。
『おいしいものいっぱい食べながら、い〜っぱいお話しようね!』
「うん、そうだね……」
テンション高くない? ちょっと落ち着いたら? なんて私の心の中でのツッコミには気づくはずがなく、愛理はその高いテンションを持続させ、話を続ける。
木本 愛理(きもと あいり)は、私の高校時代からの友人だ。
人なつっこくて、少し天然で。
私とは全然違う性格をしているけれど、相性的にはそこが逆にいいのかもしれない。
一見気が合わなそうな私たちだけど、高校を卒業して、大学に進学、そして社会人になった今も、愛理との関係は学生時代と変わらないまま今も続いている。
正直、この悩みが一番割合が高いというか。
「あ……電話だ」
業務を完全に終え、営業室を出て更衣室に向かう途中で、制服のスカートのポケットの中で携帯が震えた。
周りに誰もいなかったので、私は廊下の隅に移動し、通話ボタンを押した。
「もしもし」
やや抑えめな声でそう言うと、電話の向こうからは私とは対象的な元気な声で、『もしもしゆうちゃん!』と聞こえてきた。
「うん。どうした」
『今日楽しみだね! ガマンできなくってつい電話しちゃった!』
電話の向こうの相手ーー愛理は、テンション高めにそう言った。
今日はこのあと、久しぶりに愛理とふたりで会う約束をしている。
……でも、久しぶりといってもたかが一ヶ月ぶりなのに……そんなに興奮して電話してこなくても……と、つい思ってしまった。
『おいしいものいっぱい食べながら、い〜っぱいお話しようね!』
「うん、そうだね……」
テンション高くない? ちょっと落ち着いたら? なんて私の心の中でのツッコミには気づくはずがなく、愛理はその高いテンションを持続させ、話を続ける。
木本 愛理(きもと あいり)は、私の高校時代からの友人だ。
人なつっこくて、少し天然で。
私とは全然違う性格をしているけれど、相性的にはそこが逆にいいのかもしれない。
一見気が合わなそうな私たちだけど、高校を卒業して、大学に進学、そして社会人になった今も、愛理との関係は学生時代と変わらないまま今も続いている。