こちら、私の彼氏です
「え⁉︎」
『愛理本人は元気だったんだけど……このままだと赤ちゃんが……って言われて、その場で数日間、緊急入院したんだ。だから、沖縄はキャンセル。当然だけどね』
「愛理は……愛理と赤ちゃんは、大丈夫なんですか⁉︎」
私が慌ててそう聞くと、弘樹さんは明るく笑った。
『うん。おととい退院したよ。本人はけろっとしているし、赤ちゃんもひとまずは落ち着いたって。もちろん無理はできないけど』
「そうですか……」
よかった……なにかあったらどうしようかと思った……。
……でも、おととい退院して本人ももう元気ってことは、私のところにいまだに連絡がないのは体調が悪いからってわけじゃなくて、やっぱり私が嫌なこと言ったからってことで……。
……妊娠した、なんて大きな出来ごとをまったく知らなくて、愛理の親友失格だ。いや、あんなことを言ってしまった時点で、親友どころか友だちすらもう名乗れないかもしれないけど……。
ーーそれでも。
やっぱり愛理と話したい。
「あ、あの、私……」
私が自分のその気持ちを弘樹さんに伝えようとすると。
『もしよかったら、今夜、うち来る?』
「え?」
私の気持ちを察してか、弘樹さんがそんなことを言ってくれた。
『僕は今日、仕事で帰るのが二十二時過ぎになりそうだから、家に来てくれていいよ。それで、ふたりでゆっくり話しなよ。LINEや電話より、直接会って話した方がいいでしょ?』
弘樹さんのやさしさが、うれしい。
「いいんですか……?」
『もちろんだよ。じゃあ僕の方から、今晩夕香ちゃんが家に行くことを愛理に伝えとく。何時くらいに行くと思うって言っておけばいい?』
「ありがとうございます。じゃあ、十九時で……」
『わかった。ふたりの詳しい事情はわからないけど、愛理にも原因はあると思うし、気の済むまでゆっくり話して』
ただし、胎教に影響のない程度にね、と言って弘樹さんはアハハと笑った。
『愛理本人は元気だったんだけど……このままだと赤ちゃんが……って言われて、その場で数日間、緊急入院したんだ。だから、沖縄はキャンセル。当然だけどね』
「愛理は……愛理と赤ちゃんは、大丈夫なんですか⁉︎」
私が慌ててそう聞くと、弘樹さんは明るく笑った。
『うん。おととい退院したよ。本人はけろっとしているし、赤ちゃんもひとまずは落ち着いたって。もちろん無理はできないけど』
「そうですか……」
よかった……なにかあったらどうしようかと思った……。
……でも、おととい退院して本人ももう元気ってことは、私のところにいまだに連絡がないのは体調が悪いからってわけじゃなくて、やっぱり私が嫌なこと言ったからってことで……。
……妊娠した、なんて大きな出来ごとをまったく知らなくて、愛理の親友失格だ。いや、あんなことを言ってしまった時点で、親友どころか友だちすらもう名乗れないかもしれないけど……。
ーーそれでも。
やっぱり愛理と話したい。
「あ、あの、私……」
私が自分のその気持ちを弘樹さんに伝えようとすると。
『もしよかったら、今夜、うち来る?』
「え?」
私の気持ちを察してか、弘樹さんがそんなことを言ってくれた。
『僕は今日、仕事で帰るのが二十二時過ぎになりそうだから、家に来てくれていいよ。それで、ふたりでゆっくり話しなよ。LINEや電話より、直接会って話した方がいいでしょ?』
弘樹さんのやさしさが、うれしい。
「いいんですか……?」
『もちろんだよ。じゃあ僕の方から、今晩夕香ちゃんが家に行くことを愛理に伝えとく。何時くらいに行くと思うって言っておけばいい?』
「ありがとうございます。じゃあ、十九時で……」
『わかった。ふたりの詳しい事情はわからないけど、愛理にも原因はあると思うし、気の済むまでゆっくり話して』
ただし、胎教に影響のない程度にね、と言って弘樹さんはアハハと笑った。