こちら、私の彼氏です
「愛理っ、ごめんね……!」
私は立ち上がって、愛理のとなりに改めて座りこんだ。
そして、愛理の両手をとって、自分の気持ちを伝えた。
「ごめん、ごめんね……! 私、愛理がうらやましかった。私と違って、好きな人からたくさん愛されてる愛理がいいなって思った……! 私には、愛理みたいにまっすぐに好きな人を思いやることができていなかったから、その人に好きになってもらえるわけがなかったのに……!」
すると、愛理も私の手をぎゅっと握ってくれて。
「ゆうちゃん……。そんなことないよ。ゆうちゃんは、いつも私に気をつかって、私に言いたいことガマンしてくれてたじゃん。でも……私は、ガマンされるよりもちゃんと言ってもらった方がうれしいからさ。これからもなんでも言ってほしい。
それは、伊山さんもいっしょだと思う。伊山さんにゆうちゃんの気持ち、もっとぶつければいいと思うよ」
「愛理……」
「好きなら好きって、もっとたくさん言えばいいんだよ! 一回言ってフラれたからって、好きって伝えていいのはそれで終わりってわけじゃないんだよ。好きって言えば言うほど、相手に愛情も伝わるよ」
「うん……って、あれ。愛理、なんで私が伊山にフラれたこと知ってるの?」
「え」
愛理は焦ったような表情で露骨に目を逸らした。
確かに、伊山とうまくいってないみたいなことは遠回しに話したけど……フラれたとまでは言ってない。
それに、今の愛理の言い方だと、まるで私と伊山が本当は付き合っていなかったことを知っているみたいな……。
するとその時、私の後ろでふすまが開く音が聞こえた。さっき靴があったし、弘樹さんだと思って振り向いたけど……。
私は立ち上がって、愛理のとなりに改めて座りこんだ。
そして、愛理の両手をとって、自分の気持ちを伝えた。
「ごめん、ごめんね……! 私、愛理がうらやましかった。私と違って、好きな人からたくさん愛されてる愛理がいいなって思った……! 私には、愛理みたいにまっすぐに好きな人を思いやることができていなかったから、その人に好きになってもらえるわけがなかったのに……!」
すると、愛理も私の手をぎゅっと握ってくれて。
「ゆうちゃん……。そんなことないよ。ゆうちゃんは、いつも私に気をつかって、私に言いたいことガマンしてくれてたじゃん。でも……私は、ガマンされるよりもちゃんと言ってもらった方がうれしいからさ。これからもなんでも言ってほしい。
それは、伊山さんもいっしょだと思う。伊山さんにゆうちゃんの気持ち、もっとぶつければいいと思うよ」
「愛理……」
「好きなら好きって、もっとたくさん言えばいいんだよ! 一回言ってフラれたからって、好きって伝えていいのはそれで終わりってわけじゃないんだよ。好きって言えば言うほど、相手に愛情も伝わるよ」
「うん……って、あれ。愛理、なんで私が伊山にフラれたこと知ってるの?」
「え」
愛理は焦ったような表情で露骨に目を逸らした。
確かに、伊山とうまくいってないみたいなことは遠回しに話したけど……フラれたとまでは言ってない。
それに、今の愛理の言い方だと、まるで私と伊山が本当は付き合っていなかったことを知っているみたいな……。
するとその時、私の後ろでふすまが開く音が聞こえた。さっき靴があったし、弘樹さんだと思って振り向いたけど……。