ハイスペックガール
「凛さん、高校一年生ですよね?俺もなんですよ。」
「同年代なんですか?大人っぽいですね………。」
高校生がお金の管理をするなんて…しかもリーダーでしょ?
きっと相当すごい人なんだ。
そんな人がこんなところにいるのがもったいない気がするけど。
「凛さん、疲れているように見えたから…。ここ、無愛想な人多いし。あ、でもみんな優しいんですよ?」
南里さんはにっこりと笑った。
「私は平気ですよ。心配なさらず。無愛想なのはお互い様ですし。」
この人の笑顔は、まったく感情がこもってない。
なにかあって私のところに来たと考えるのが妥当……かな。