この恋愛にセーブ機能はありません!!
友達がいないと一括りに言うけれど



仲良くしてくれる人がいないといえば嘘になる。




「…っ……いっ……てんのか……おいっ!!」





パコンッ





といい音が響くのと同時に、後頭部に軽い痛みが走った。





右耳のイヤホンが外され、聞きなれた声が耳に流れる。





『…ねぇ、悠??今いいとこだったんだわ、なんで邪魔すんだよばか!!』




「はぁ??ばかはてめぇだろ??なんで俺を置いてくんだよ!!」





私の後ろに立っていたのは、明るめの茶髪に高めの身長、


少しつり上がった大きな瞳、整った顔立ちのひとりの男子生徒。





幼馴染みの、菱田 悠(ひしだ はる)である。




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