この恋愛にセーブ機能はありません!!
一人干渉に浸っていると、後ろの席の子に背中をつつかれた。
「次、自己紹介の番だよ??」
小さく囁かれた、男の子にしては高めの声。
そして、私がずっと聞いていた、大好きな声…
『えっ…K様…』
「…え」
バッと後ろを振り向くと、そこには茶髪の髪を無造作にセットした、すごいイケメンの男の子。
「自己紹介、だよ??」
もう一度、彼の口が動く。
『あ、ごめんなさいっ!!桜咲 恋伽です。趣味はゲーム!!よろしくお願いします!!』
パチパチとまばらに起こる拍手、そんな事より私の意識は既に後ろの男子生徒へと向いていた。
まさか、ね。
うん。
そんな事ありえないよ。
「えと、清川 蒼です。声優やってます、よろしく、ね」
後ろの席の子が、大好きな声優さんだなんて!!!!!!!!