E・N・M・A~えんま~


夜中だというのに。
しかもすぐ隣りに母親が寝ているというのに、ワタシはそれらを忘れて大声をあげてしまった。





ハッと気が付いた時には、もう後の祭で、隣りの部屋からゴトゴト物音がして、それからワタシの部屋の戸をトントン叩く音が聞こえた。





「千夏?どうかした?」









母親の寝起きの鼻声が、扉の向こうからして、それと同時にカチャと音がしてドアが開いた。






「入るわよ?」





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