E・N・M・A~えんま~
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瞼を開けると、うっすらと暗闇の中に心配そうな表情を浮かべて見つめている赤い瞳に出会った。
「千夏…」
赤い瞳を潤ませてワタシの髪を撫でる、懐かしい掌の感触に、開けた瞳を閉じてしまいそうになる。
銀色の長い髪が、サラサラとワタシの頬にかかったかと思うと、唇を塞がれていた。
ワタシは手を伸ばして、彼ーー閻魔ーーの腕にしがみついた。
互いの熱を奪い合うような熾烈な口付けは、本当に熱くて体温を上昇させていく。
「…ッ、んぅ…ッ…」
自分のものとは思えない吐息混じりの声をあげた事が恥ずかしくて、慌てて閻魔の胸を押した。