E・N・M・A~えんま~
長く深いキスに、ワタシの身体は熱くほてる。
閻魔の胸にしがみつけば、その唇が首筋…鎖骨に降りて来て、ワタシは恥ずかしくて首を縮めた。
「千夏…愛している」
「うん…閻魔…ワタシも閻魔が、好…き…」
上がる息を抑えて閉じていた瞼を開ければ、赤い瞳は色っぽく艶めいてきらきらと光って見えた。
「千夏は、我のもの。シュウにはやらないぞ?…我の花嫁にするのだから」
閻魔の赤い瞳は、炎のように嫉妬の色で塗り込められ、その嫉妬に喜びを感じている自分がいた。
そして、さらりと言われた言葉にピクリと反応する。
『花嫁』と
閻魔は言わなかっただろうかーー。
心臓がドクン…と跳ねた。