E・N・M・A~えんま~


ワタシを見るその瞳には涙を浮かばせたままの母の表情が目に入り、胸に針でも刺されたかのようにチクリと痛んだ。


自分でもひどいことを言ってしまったーー。




なんてことは良く分かっている。


そう、こんな事は他人(ひと)にとやかく言われるよりもそうしてしまった自分が一番分かっているものなのだから。





暗く沈んだムードが漂うワタシの部屋は、いつの間に夜が明けたのか、気が付けばカーテンの隙間から朝日が差し込むようになっていた。




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