E・N・M・A~えんま~
「さぁてと。親子愛の劇場?も、おしまいにしてそろそろ本題に入ろうか」
シュウは下唇をぺろりと舐めた。
「オレ達はちょっとこれからやらなければならない事があるから、ココから出てくれない?」
さらに続けてそう言いながら、千夏の肩を抱いた。
「千夏に触るな」
どす黒い塊が胸を占めて、我は千夏の腕を引いた。
ヤツから離す為にーー。
「おっと。千夏はオレのものだよ?勝手に連れ戻さないで欲しいな」
シュウがそう言ったと同時に何かにはじき飛ばされ、次に気づいた時には千夏の姿がなくかっていたーー。