E・N・M・A~えんま~
十八の巻き~信じる心~(☆千夏)
ワタシは冷えてゆく閻魔の指先を握りしめた。
どうしてこんなに冷たいのだろうというくらいに、この人の手は冷たい。
凍ってでもいるかのようーー。
シュウの言うことに怯えているのかしら・・・?
それなら、こんなにたくさんの真実を知ろうとしたことがいけなかったの?
ううん、違う。
ワタシは首を振った。
真実から目を閉ざしていたら、何も解決しないんだ。
何も知らなければ幸せだなんてあり得ない。
無知と言うことは、時には罪となることだってあるんだ。
一人ワタシは自問自答していた。
首を横に振ったり縦に振ったりしているワタシは、さぞかし端から見たら滑稽なことだろうけど。