E・N・M・A~えんま~

もう


こんな輪廻の繰り返しは、きりはなさなければならないんだ。


ワタシは、宙に目をやり、


「竜神…様。

ううん、


おとう…さん?



そこにいるんでしょ?



お願いがあるの」




と、呟いた。




――途端に白い靄が現れ、それは次第に人形の形へと変化していく。



そして、とうとう




その人は姿を現した。






父の面影を残した



竜神――ーー………






「やあ、久しいな」


竜神は柔らかい笑みを浮かべた。



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