E・N・M・A~えんま~

変わらない温かい笑顔をこぼすその人に、懐かしさで胸が苦しくなる。



「うん…久しぶり…だね?」


「ああ、そうでもないぞ。さっき、話はしただろう?

ーーまあ、姿は見えなかったかも知れないが」


ははっ、と目尻にさらなる深い皺を刻んだ竜神は、娘だったワタシから見ても魅力的だ。




「あなたっ……!!」



と、ワタシの横を誰かがすり抜けて駆けていった。






母だーー。



母は体当たりに近い勢いで竜神の胸に飛び込んでいった。


< 377 / 377 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop