E・N・M・A~えんま~


そしてーー。
少女の手首を掴んだまま、引き寄せ、その柔らかい唇に自分のそれを重ねた。


パシッーーーー………!!



次の瞬間、頬を強く叩かれていた。



「何するのよ!!」



少女の叫び声がこだました。山びこになって遠くへ響いてさえいる。
目には涙がたまっていた。


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