バレンタインの奇跡 短編

しばらくして少し落ち着いた俺に京香さんが話しかけてきた

「希世葉はね夜那君との約束の2時間前に家を出たの

こんな早くから行くの?って私が言うとね

“うん! 早く行って驚かせたいの”って

それからすぐに家の電話がなって…電話をでると病院から
希世葉が事故に遭って運び込まれたって……

よそ見運転だったらしいの…」

それを聞いたとき俺のなかで殺意が芽生えた

何がよそ見運転だ!!!
なぜ!なぜ!!
希世葉なんだ!!

見たこともない運転手に生まれてはじめての殺意が心を駆け巡る

だが、そんなことよりも希世葉が目を覚ますことだけを願い俺は毎日病室に足を運び続けた







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