出会い系

「早く決めなよ…」
百花のこの呟きは瑠璃の“これも良いかモォ♪”と言う声にかき消される

百花ははたと瑠璃が機嫌よく帰って来たのを思いだし、何となく聞いてみた
「あんた何か約束とかあったんじゃないの？」
その言葉に瑠璃はピタリと動きを止める
「…でいい…」
「は？」
「これで良いのぉ！早くしてぇ！」瑠璃の言葉がよく聞き取れず、百花がもう一度聞き返すと瑠璃は一つのケータイを突出してそう叫ぶ
「あったんだ…」と百花は呟きながらケータイを受け取りカウンターへ持って行く

その間、ずっと瑠璃は凄い形相で足踏みをしていた