出会い系
‘なら、まず私の好きなアーティストでも教えてあげようかな’
「ねぇ、瑠璃…」琴美は、自分の手元を見つめるばかりで、こちらを見ようとしない瑠璃の目を真直ぐに見つめて話し掛けた
「うん…?」
おずおずと顔を上げた瑠璃にそっと優しく微笑みかける
「あのね…今日の…」
キーンコーン
カーンコーン
話しを切り出そうとした琴美の言葉は運悪くチャイムに遮られてしまう「何?早く言って?」
「いや、いいょ…後から話すから」話しの続きを聞こうとした瑠璃に琴美は両手を合わせてくるりと前を向いてしまう…
ちなみに琴美の席は瑠璃の斜め前だ