ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
それは遡ること5分前…ーー



『翔馬くん、今日はいい天気だねぇ。』


『そうだなぁ。』


『ちょっと!!あたしの話、ちゃんと聞いてる?』


『んん…へっ?』


やっぱり…。


胡座をかきながら、赤ボールペン片手にニンジンスティクをかじる翔馬くんは、新聞からあたしへと視線を向けると首を傾げた。


キュンっ!!


やっぱカッコいい…じゃなくって、


あたしはそんな翔馬くんを見つめながら大きなため息をついた。

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