ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『はい?』


唖然とする翔馬の肩を揺さぶりながら、俺はさらに言葉を続けた。


『お前、学校はマズいだろ?誰かに見られたら…って、まぁ、それはいいとして…ゴムは?お前、赤ボールペンは肌身離さず持ち歩いてるくせに、ゴムとか…、そんなもん持ち歩くような奴じゃないだろ?』


『大和…』


『ってことは、生でヤッたのか?なぁ、翔馬っ!!それだけはダメだって、俺、昔から言ってるだろ?…っていうかお前、今までゴム無しでヤッたことなかったじゃんっ!!』


『大和…』


『あぁ~!!どうすんだよ、お前。いくら外に出しても、先走りが…』


『大和っ!!』


『はひっ?』


突然、声を荒げた翔馬に驚いた俺は思わず変な声を出してしまった。


そして翔馬はというと、


『俺、ヤッてないから…』


俺の片腕を掴みながら、はぁっと大きなため息をついた。

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