ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『なに?』


翔馬くんは口許を引き吊らせながら、少しだけ上半身を仰け反らせた。


しかしあたしは、ずいっと顔を近づけると、


『翔馬くんっ!!あたしと先生、どっちが好き?』


下から翔馬くん睨み上げた。


『はぁ?』


『だ~か~ら~』


『お前は、何て答えて欲しいの?』


翔馬くんはあたしを見下ろしながらはぁっとため息をついた。


そしてフッと笑みを零すと、あたしの頭をポンポンと叩いた。

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