悪魔な彼が愛を囁くとき

「閉じ込めて誰も近づけさせたくないぐらい本気だ…俺だけの凛にしたい」

「……危ない人ですよ」

「あぁ、俺を犯罪者にしたくなかったら俺のものになれよ」

うわー
ヤバッ、本気なんだ。

「んっ……ほら、名前呼ばないとこのままだぞ」

「……」

そう言われても…

「そろそろ、朝番のスタッフが来る頃だよな⁈」

そうだよ…
今日の朝当番って誰だ?

顔がどんどん近づいてくる。

うわー近いよ。

頬をかすめるように耳側に店長の顔がゆっくりと動いてく。

そして……

耳に温かな感触が。

「り・ん…す・き・だ・よ」

耳の上で動く唇と甘い声に声が漏れる。

「……んっ、ぁ‥じ‥ん…」

「色っぽい声だなぁ…俺の腕の中で鳴かせたい。早く俺のものになれ」

ボッと真っ赤になる顔
視線が重なり憎らしいぐらい余裕のある笑みでニヤッと笑った男に頭部を引き寄せられ、抱きしめられていた。

「……エロジジイ」

自分から出た艶めかしい声が恥ずかしくて、精一杯の反撃をする。

「エロジジイで結構。お前が思うよりエロイこと考えてるし…」

「えっ…」

「今すぐ、ここで押し倒したいぐらいだよ」

その時、ドアを叩く音がした。
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