悪魔な彼が愛を囁くとき
店長が甘いマスクのチャラ男なら爽やかな好青年って感じ…
見た目、正反対のイケメンがそこにいるだけでキラキラ眩しい。
店長も黙っていればいい男なんだよね…
「桐谷さん、使っていてマシーンの不都合な点ありますか?」
佐賀さんがメンテナンスをしながら聞いてくるから掃除をしながら答える。
「特にないですよ」
「そうですか⁈店長さんからは豆の粉が目づまりしやすいとご指摘を受けたんですけど…」
「あっ、確かに。1回、1回なら大丈夫なんですけど連続で使うとつまりやすいですね」
「なるほど…それなら挽き加減を少しだけ粗めにしてみましょう」
佐賀さんは、微妙な調整をしてコーヒーを淹れて3種類のコーヒーを出してくれた。
「豆の挽き加減をかえた3種類を飲んで見てください。右が今までのもの、真ん中がメモリ0.5だけ粗くしたもの、左が1粗くしたものです。味が違うので飲んで見てください」
店長と一緒にテースティング。
コーヒーを口に含み、ひとつ、ひとつ味わう店長の真剣な表情にドキっとして盗み見てしまう。
私の視線に気がついたのか視線があい店長の目が笑ったように感じた。
やだ…
慌てて視線をそらした。