悪魔な彼が愛を囁くとき
私は楽しめそうにない予感がするんですけど…
この際、明日は嵐でもこないかと祈ったりしたらダメですか?
神さま…お願いします。
どうか、私のお願い聞いてください。
信仰心なんてないのにこんな時だけの神頼み。
ーーーーー
ーー
朝、目覚めれば外は晴天…
神さま…付け焼き刃の信仰じゃダメでしたか?
悪魔にでも頼めばよかった…
イヤ、無理だ。
悪魔からの宿題があるのに嵐なんて来るわけない。
気が重いけど、女子会に行くしかないようだ。
凛、ファイト…
待ち合わせのお店
カフェ&ダイニングバー[コンフォルト]
階段を数本下りて半地下のお店の重層の扉を開けた瞬間
「いらっしゃいませ」
ドアの前で背の高いちょっとワイルド系のイケメンが出迎えてくれる。
うわー
店内は、薄暗いかと思いきや中庭からの明かりで店内は明るく、カウンターから全体を見渡せる造りで、料理もカウンター横の出入りから運ばれていた。昔のレンガ倉庫の雰囲気を思わせるオシャレな感じに同じ職業ということでつい、辺りを見回してしまう。
うちのお店は、洋館を改良した雰囲気を出している為、ホールからはカウンターもキッチンへの出入りも見えない。