最果てでもお約束。
「ゆ？」
とっても意外だったので謎の単語が口から飛び出ちゃいました。いや、口意外からは出ようにも出ないんだけれどね？
「持ってないんだよー。ほら、旅にはいらないじゃん」
旅してるとか自己紹介なかったじゃんかよ・・・人物紹介ページはリアルな世界には存在しないんですよ・・。
「ごめん・・・まさか持ってないなんて・・」
さっきのアバウトな発言の数々は、性格もあるのだろうけれどそれだけでは無く、実際に何処から来たのかわからなかったのか。得心。それよりもマズイのは・・・この町で”携帯”を持っていない事だ。
「そんな考えこんじゃうの！？”携帯”くらい持っていない人はいるじゃんか！」
あ、腕組んでた。
「いや、それはそうなんだけどね・・・この町では必須かなーと・・」
色々とマズイんです。
「えー？なに？”メル友10人作らないと出られない町”とかそんなの？」
今まで行った町にそんな町があったんですか・・・。
「ＲＰＧじゃあるまいし・・・うーん・・・」
この危機感をなんと伝えれば良いのか考えてぐぅ。
「・・・・・」
「・・・・・・・」
いや、別に萌えキャラクターを目指して語尾を変えてみた訳じゃないですよ？そもそも発言して無い訳ですし。
理由はただ単に、いつもの時間になっても何も放り込まれないお腹が「どしたー？」と言ってきただけなのでした。
「あ・・・」
グッジョブ、おれの腹。名案が閃いたぐぅぅ。
「・・・・・」
「・・・・・・・」
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表紙・目次

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