最果てでもお約束。

縦縞君からのメールの内容。

『4国と戦争だってよ。いやマジマジ。本当だって。今さっき室長からの電話で叩き起こされてよ、今本部でブリーフィングが終わった所。四室はまだ連絡いってないだろ？感謝しろよー。ちなみに向こうさんから一方的に暗号も何も使ってない通常回線の電話で宣戦布告してきたらしい。こりゃ町中のエージェント達が騒ぎまくってるな（笑）ざまーねぇ。マニュアルは覚えてるだろうけど、一応四室からの連絡待ってな。あ、後な”不良”見つけたら本部に連絡するように。どうも今回の戦争はアレが原因みたいだから。すげーぞ、あのやろーこないだ関わるなって連絡あったヤツな、やっちまったらしいわ。携帯も持ってねぇ癖によくやるよ（苦笑）最初の1人と追って来たスミスみたいな奴等全員な。あのガチ軍人相手にようやるわ。うわっ、オレなにこんな長文打ってんの笑えるってか気持ちわる。今完全装備でメールしてるからな、緊張してんだ緊張。とりあえず町中にいる他国のエージェント制圧だってよ。まぁ行ってくらぁ。では。』

普段は2行以上メールを打たない彼がこれだけのメールを寄越す。
相当の緊張なのだろう。いくら米国まで行って実戦訓練やろうが実弾撃ちまくろうが、戦争はこれが初めてで間違いないだろう。
そりゃあ緊張もするな。
メールをもう一度読み直してみる。
送られてきた時間は早朝4：00
ぼくとアキラが眠ってからすぐか。もうちょっと起きていれば詳しい事が聞けたかもしれない。
通常回線、つまりは普通の電話で宣戦布告・・か。そりゃ確かに町中大騒ぎにもなる。
謎のエネルギーと兵器については表立っては日本も世界各国も公表はしていないし、詳しい情報も入手していないらしい。
おかげでこの町は4国が独立してからはその秘密を探ろうとする世界中のエージェント達の前線基地になってしまっていた。