最果てでもお約束。
「原付は二人乗り禁止だ。ヘルメットもつけろ。危ないからな」
相変わらずズレた人だった。そもそも規則とかにはうるさい人だったけれど。
「すいません・・・つい急いでいたので・・ってそうじゃなくてっ」
ノリツッコミ。いつでもユーモアを忘れません。はい、嘘です。
「例の4人をやった事で一室が探してます。暫く隠れた方がいいですよ」
「ん・・・そうか」
かちり、と音を立てて刀を鞘にしまう。それからまたジージャンの上着から文庫本を出した。
「いや、立ち読みはいいですから・・・」
この人には事態が飲み込めていないのか余裕があるだけなのか・・。
「そうか。そういえばお前は対4の人間だったな」
話が噛みあわねぇ・・・。
「四室ですけれど。どうかしました?」
もうこうなると相手のペースに合わせるしかない。
「うん。橋はどうなってる?」
橋?橋ってあの・・・・正式名称”本州四国連絡橋”だったような橋?四国が4国になっても変わってない名前のあの橋?
「ええと・・・多分防御は敵が橋上に目視されてからで十分なので手薄になってるはずですけれど?」
そもそも今は町中にいる他国のエージェントを抑えるのが先だろうし。宣戦布告があってからすぐに敵が攻めてくるはずも無い。
「そうか、なら良い」
そしてポンと手に持っていた文庫本・・・”細雪”をぼくの胸に当てた。
「?」
「やる。俺はもう覚えたから」
それだけ言って、じゃあな、と歩きだす。
相変わらずズレた人だった。そもそも規則とかにはうるさい人だったけれど。
「すいません・・・つい急いでいたので・・ってそうじゃなくてっ」
ノリツッコミ。いつでもユーモアを忘れません。はい、嘘です。
「例の4人をやった事で一室が探してます。暫く隠れた方がいいですよ」
「ん・・・そうか」
かちり、と音を立てて刀を鞘にしまう。それからまたジージャンの上着から文庫本を出した。
「いや、立ち読みはいいですから・・・」
この人には事態が飲み込めていないのか余裕があるだけなのか・・。
「そうか。そういえばお前は対4の人間だったな」
話が噛みあわねぇ・・・。
「四室ですけれど。どうかしました?」
もうこうなると相手のペースに合わせるしかない。
「うん。橋はどうなってる?」
橋?橋ってあの・・・・正式名称”本州四国連絡橋”だったような橋?四国が4国になっても変わってない名前のあの橋?
「ええと・・・多分防御は敵が橋上に目視されてからで十分なので手薄になってるはずですけれど?」
そもそも今は町中にいる他国のエージェントを抑えるのが先だろうし。宣戦布告があってからすぐに敵が攻めてくるはずも無い。
「そうか、なら良い」
そしてポンと手に持っていた文庫本・・・”細雪”をぼくの胸に当てた。
「?」
「やる。俺はもう覚えたから」
それだけ言って、じゃあな、と歩きだす。