最果てでもお約束。
紫の川沿いにどんどん下っていく。もう目の前は海だ。
「これが海に流れて混ざってそれを飲んだ魚をいつか口に・・・」
ううう、お腹を押さえてちょっと青白くなるアキラ。
「アキラの実家にはない?紫色の川」
あるわけねぇか。
アキラはそれでもちょっと考えて
「んー。2年前は無かったけどねぇ。今はどうだろ」
とだけ答えた。何処に住んでいたのか、とか親はどんな人だった?とかは今はちょっと聞く気になれない。天気が良くて、川は紫色で、続く海は真っ青で。
あぁ、ぼくはこうして人と歩くの自体が久しぶりなのだと、その時初めて実感した。
「ねねね、『宵の口』行こうよ」
せっかく人がまったり気分で映画ならなんか穏やかな音楽が流れそうな雰囲気に浸っているときにぶち壊し単語。
「あのなぁ・・・危ないんだって」
「とか言っちゃってー、今までもそんな危ない事なかったじゃーん」
超級に危ないハンターと出会ったばかりだというのにお前は・・・。
「確かに、さっきの彼はやばかったかもだけども。『宵の口』にはあんな人ばっかりいるとか?」
いてたまるか。町が滅んでるわ。
「いや、あの人はヤバイけどね。でも話が通じる。とても冷静だしね」
実は昔捕まった事があって、もうちょっと斬られる所だったんだけども。
話せばわかったしね。うわー、なんか思い出して恥ずかしい。
「じゃあなんで危ないんさー」
どこの方言だっつの。
「うーん・・・あっちの方はさ、実は例の事件の時ぜんぜん被害を被ってないんだ」
町の西にある『宵の口』その更に西にある『真睡』には戦闘機も爆弾も一発たりとも落ちなかった。
「えぇ・・・ならなんでそんな恨まれてるん?」
「いや、あんまり恨んでない」
そこがポイント。被害をほとんど被る事なく、町に与えられた特権のみ行使する事が出来る。それはつまり・・・。
「人狩りゲーム感覚?」
ちょっと他の町よりも命が軽いこの我が町。変な特権のせいで、それは助長され。
不審者なんて見かけようもんならもう!ちょっとしたカーニバル状態に突入します。
「えーと、リアル鬼ごっこ?」
ちょっと軽く伝えようとして、ぼくはいつも通り失敗した。
「これが海に流れて混ざってそれを飲んだ魚をいつか口に・・・」
ううう、お腹を押さえてちょっと青白くなるアキラ。
「アキラの実家にはない?紫色の川」
あるわけねぇか。
アキラはそれでもちょっと考えて
「んー。2年前は無かったけどねぇ。今はどうだろ」
とだけ答えた。何処に住んでいたのか、とか親はどんな人だった?とかは今はちょっと聞く気になれない。天気が良くて、川は紫色で、続く海は真っ青で。
あぁ、ぼくはこうして人と歩くの自体が久しぶりなのだと、その時初めて実感した。
「ねねね、『宵の口』行こうよ」
せっかく人がまったり気分で映画ならなんか穏やかな音楽が流れそうな雰囲気に浸っているときにぶち壊し単語。
「あのなぁ・・・危ないんだって」
「とか言っちゃってー、今までもそんな危ない事なかったじゃーん」
超級に危ないハンターと出会ったばかりだというのにお前は・・・。
「確かに、さっきの彼はやばかったかもだけども。『宵の口』にはあんな人ばっかりいるとか?」
いてたまるか。町が滅んでるわ。
「いや、あの人はヤバイけどね。でも話が通じる。とても冷静だしね」
実は昔捕まった事があって、もうちょっと斬られる所だったんだけども。
話せばわかったしね。うわー、なんか思い出して恥ずかしい。
「じゃあなんで危ないんさー」
どこの方言だっつの。
「うーん・・・あっちの方はさ、実は例の事件の時ぜんぜん被害を被ってないんだ」
町の西にある『宵の口』その更に西にある『真睡』には戦闘機も爆弾も一発たりとも落ちなかった。
「えぇ・・・ならなんでそんな恨まれてるん?」
「いや、あんまり恨んでない」
そこがポイント。被害をほとんど被る事なく、町に与えられた特権のみ行使する事が出来る。それはつまり・・・。
「人狩りゲーム感覚?」
ちょっと他の町よりも命が軽いこの我が町。変な特権のせいで、それは助長され。
不審者なんて見かけようもんならもう!ちょっとしたカーニバル状態に突入します。
「えーと、リアル鬼ごっこ?」
ちょっと軽く伝えようとして、ぼくはいつも通り失敗した。