最果てでもお約束。
「そうか・・・」
ゆうはそう呟いて、オレンジジュースを口に含んだ。
もしこれが青春友情モノで、ゆうが熱血親友だったら諦めるなとかがつーんと一発殴るだとかしてなんとかぼくを覚醒という名の暴力に晒すのだろうけれど、ゆうはインテリ派なのでそんな事も無く。ただ無言が暫く続くだけだった。
「ゆうは?」
元からあまり話しを振ってくるような人間では無いゆうが話を振ってきた。なら、何か話しがあるのかもしれない。
「ん・・・・小学生の頃話した事、覚えてるか?」
「山ほどあるだろ・・・」
それこそ山ほどあった。宇宙海賊になりたいだとかヒーローになりたいだとか一緒に天体観測した時だとか。
「進路に限定しろよ・・・ほら、あれ」
ん、と顎で窓の外を指す。そこには、外観はまだ新しいままのコーポが並んでいた。
「あぁ、あれか?高校卒業したら一緒に住もうって?」
懐かしい。そんな話も確かにした。あの時は多分あまり考えずただ単に相手の家まで誘いに行くのが面倒とかなんとか話していたような気がする。
「ん・・・それができればなって」
家賃は4万とちょっと。割り勘にすれば2万とちょっとだ。アルバイトでも全然稼げる。
「ゆう・・・それは進路とはちょっと違うんじゃあ・・」
「う・・うるさいライスバーガー!」
「なんだ?欲しいのか?」
ニヤニヤとゆうを見ると、すっかり顔を赤くしてポテトをぱくついていた。
劣等生の夢はサラリーマンで
優等生の夢は幼馴染と住む事。
幸せだった。
ゆうはそう呟いて、オレンジジュースを口に含んだ。
もしこれが青春友情モノで、ゆうが熱血親友だったら諦めるなとかがつーんと一発殴るだとかしてなんとかぼくを覚醒という名の暴力に晒すのだろうけれど、ゆうはインテリ派なのでそんな事も無く。ただ無言が暫く続くだけだった。
「ゆうは?」
元からあまり話しを振ってくるような人間では無いゆうが話を振ってきた。なら、何か話しがあるのかもしれない。
「ん・・・・小学生の頃話した事、覚えてるか?」
「山ほどあるだろ・・・」
それこそ山ほどあった。宇宙海賊になりたいだとかヒーローになりたいだとか一緒に天体観測した時だとか。
「進路に限定しろよ・・・ほら、あれ」
ん、と顎で窓の外を指す。そこには、外観はまだ新しいままのコーポが並んでいた。
「あぁ、あれか?高校卒業したら一緒に住もうって?」
懐かしい。そんな話も確かにした。あの時は多分あまり考えずただ単に相手の家まで誘いに行くのが面倒とかなんとか話していたような気がする。
「ん・・・それができればなって」
家賃は4万とちょっと。割り勘にすれば2万とちょっとだ。アルバイトでも全然稼げる。
「ゆう・・・それは進路とはちょっと違うんじゃあ・・」
「う・・うるさいライスバーガー!」
「なんだ?欲しいのか?」
ニヤニヤとゆうを見ると、すっかり顔を赤くしてポテトをぱくついていた。
劣等生の夢はサラリーマンで
優等生の夢は幼馴染と住む事。
幸せだった。