最果てでもお約束。
「ひぇぇ・・」
おろしかけた尻を浮かしてヘロヘロと歩きだす。どうやら本当に限界らしい。
大道りを渡って民家の前へ。
「こう・・・もう・・・限界・・」
アキラの額には玉のような汗。これ以上は無理か・・。
この民家の前を大通り沿いにもうちょっと走れば脇道にも入れるのに・・・。
万策尽きた。ここで迎え撃つしか無いのか・・・?
もう喧嘩なんて15年はしてない。そもそも喧嘩ではなく格闘や戦闘と呼ばれるモノになりそうだし。
あ、向こうは飛び道具まで持ってたっけ・・・。勝ち目無し。
あぁ、やっぱりここまでか。結構自分はがんばった。いつかみたいに。でも、いつも何も成し遂げられない。絶望なんて立派なモノじゃなくて、どっちか言うと諦めの脱力が地面から伸びてぼくの尻を引っ張る。あぁ・・終わった。
”こう!こっち!”
いつかみたいにがんばった。いつか?
”ここ!入れる!”
全身に高揚感が訪れる。遠い昔に感じたような、全能感。
いつかみたいのいつかは、もうちょっと先があった。ここでゲームオーバーじゃ、なかった。
「アキラ・・・こっち。ここ、入れる・・」
うなされたような、誰かに喋らされたような、大根役者が台詞を棒読みしたような声で言う。そう、ここはいつか逃げた道。
「行き先はガンダーラがいい・・です・・・」
アキラはのべぇっと立ち上がり、ぼくの指した道を疑いなく進み始めた。
おろしかけた尻を浮かしてヘロヘロと歩きだす。どうやら本当に限界らしい。
大道りを渡って民家の前へ。
「こう・・・もう・・・限界・・」
アキラの額には玉のような汗。これ以上は無理か・・。
この民家の前を大通り沿いにもうちょっと走れば脇道にも入れるのに・・・。
万策尽きた。ここで迎え撃つしか無いのか・・・?
もう喧嘩なんて15年はしてない。そもそも喧嘩ではなく格闘や戦闘と呼ばれるモノになりそうだし。
あ、向こうは飛び道具まで持ってたっけ・・・。勝ち目無し。
あぁ、やっぱりここまでか。結構自分はがんばった。いつかみたいに。でも、いつも何も成し遂げられない。絶望なんて立派なモノじゃなくて、どっちか言うと諦めの脱力が地面から伸びてぼくの尻を引っ張る。あぁ・・終わった。
”こう!こっち!”
いつかみたいにがんばった。いつか?
”ここ!入れる!”
全身に高揚感が訪れる。遠い昔に感じたような、全能感。
いつかみたいのいつかは、もうちょっと先があった。ここでゲームオーバーじゃ、なかった。
「アキラ・・・こっち。ここ、入れる・・」
うなされたような、誰かに喋らされたような、大根役者が台詞を棒読みしたような声で言う。そう、ここはいつか逃げた道。
「行き先はガンダーラがいい・・です・・・」
アキラはのべぇっと立ち上がり、ぼくの指した道を疑いなく進み始めた。