最果てでもお約束。
運が良かった。今冷静になって思うが、もしぼくが仕事帰りに違う道、寄り道でもしていたならゆうは殺されはしないものの、身元が判明するまでリンチにあっていたかもしれない。その途中で死んでいたかもしれない。もしかすると、追ってきた人間は殺す気マンマンだったのかもしれない。
身震いがした。今になって鳥肌が立つ。ぼくは危うく、まるで家の鍵を取り出そうとして落としてしまうようにゆうの命を落としていたかもしれない。
まぁ・・・・
「感謝してるけど、ちゃんと説明してくれれば・・・」
う・・・うん。
囲まれてる中に自転車で突っ込んで(自転車は取られた)一緒に逃げちゃったからな。
頭に血が上ったとか、そんなレベルじゃなかった。
触ったモノが熱かった。だから咄嗟に手を離す。
そんな感じで、突っ込んでいったんだったっけ。
我ながら良い反応をしている。
「さてまぁ・・・もう三回はくねくねと曲がっている訳ですが」
「うん・・・どこだろ」
この細い塀の上を綱渡りみたいに辿ってそろそろ10分になりそう。しかしまだ出口は見えず。確かに『うたた寝町』の内部中の内部は、住んでいる人間と郵便の人くらいしかわからないってくらい込み合っている。実際、宅急便の人等は警察官に道案内をしてもらわないとまず目的地には辿りつけないらしい。
表札や住所表示も無し。小学生の頃先生に”用が無い時は行かないように”と言われたのを思い出した。
身震いがした。今になって鳥肌が立つ。ぼくは危うく、まるで家の鍵を取り出そうとして落としてしまうようにゆうの命を落としていたかもしれない。
まぁ・・・・
「感謝してるけど、ちゃんと説明してくれれば・・・」
う・・・うん。
囲まれてる中に自転車で突っ込んで(自転車は取られた)一緒に逃げちゃったからな。
頭に血が上ったとか、そんなレベルじゃなかった。
触ったモノが熱かった。だから咄嗟に手を離す。
そんな感じで、突っ込んでいったんだったっけ。
我ながら良い反応をしている。
「さてまぁ・・・もう三回はくねくねと曲がっている訳ですが」
「うん・・・どこだろ」
この細い塀の上を綱渡りみたいに辿ってそろそろ10分になりそう。しかしまだ出口は見えず。確かに『うたた寝町』の内部中の内部は、住んでいる人間と郵便の人くらいしかわからないってくらい込み合っている。実際、宅急便の人等は警察官に道案内をしてもらわないとまず目的地には辿りつけないらしい。
表札や住所表示も無し。小学生の頃先生に”用が無い時は行かないように”と言われたのを思い出した。