最果てでもお約束。
「こうーどこまで行くんだよぅ」
「・・・・」
ぼくは夢の中にいた。ついさっきまで。辛い夢なのに何故か何処までも優しくて、痛い筈の夢なのに何処までも安らかで。ゆう、思い出したよ。
お前の事、いっぱい思い出した。なんで忘れてたんだろうな?なんで思い出さなかったのかな?お前の事、ぼくの半身。
「おいぃぃ・・・歩けるのは助かるけどここ狭いぃぃ」
「・・・・・・」
辛かったんだ。悲しかったし。それにどこか、痛んで仕方なかった。
お前の事を思い出すと、後悔しかなかったように思えたから。
でも、違ったな。あんな嫌な出来事で、あんな事の前触れだった事だってほら、こんなに嬉しいし、優しい。
「なんとか言ってくれよぅ・・・旅人は不安ですよー」
「・・・・・・・」
ぼくはまたこんな猫しか通らないような所を通ってる。お前と一緒に進んだ道だ。
だいじょうぶ、わかってる。アキラは今朝会ったばかりの旅の人だ。
そこまで、本当はそこまでする必要なんか無い。でもな。
この状況でこの道で、やり直せると思ったんだ。やり直したいと思ったんだ。
あの時のようには行かないだろう。それは出来過ぎだと思う。
だから、ぼくはぼくなりのやり方で、あの時をやり直す。
ゆう・・・ぼくは今・・
「こうー!」
げしっ。
右の脇腹にブーツが食い込む。皆さん、ブーツで脇腹を蹴られた事がおありでしょうか?多分大多数の人は無いでしょうね。幸せな事です。
今わたくし、僭越ながらその少数派になりまして、えぇ、感想ですか?
「いてぇ!ちょ・・マジいてぇ!」
ミシッっつった。多分肋骨だと思うんだけれど、詳しい人は教えて下さい。
脇腹蹴られて軋む骨を。
「無視をするから良くありません」
「ううう・・・マジで痛いぞばかぁ」
狭くて後ろを振り返れず、この目に浮かんだ涙が見せられないのは非常に残念なような大の大人としてはありがたいような。
「こう。ど・こ・に・む・かっ・て」
「わかったわかりました。神社だよ神社」
「ほ?」
きっとまた鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているのだろう。くそ、見てぇ。
「でもさ、神社なんて人は居ないわ障害物はないわで良くなくね?」
若者っぽい喋りになってきたな・・。
「・・・・」
ぼくは夢の中にいた。ついさっきまで。辛い夢なのに何故か何処までも優しくて、痛い筈の夢なのに何処までも安らかで。ゆう、思い出したよ。
お前の事、いっぱい思い出した。なんで忘れてたんだろうな?なんで思い出さなかったのかな?お前の事、ぼくの半身。
「おいぃぃ・・・歩けるのは助かるけどここ狭いぃぃ」
「・・・・・・」
辛かったんだ。悲しかったし。それにどこか、痛んで仕方なかった。
お前の事を思い出すと、後悔しかなかったように思えたから。
でも、違ったな。あんな嫌な出来事で、あんな事の前触れだった事だってほら、こんなに嬉しいし、優しい。
「なんとか言ってくれよぅ・・・旅人は不安ですよー」
「・・・・・・・」
ぼくはまたこんな猫しか通らないような所を通ってる。お前と一緒に進んだ道だ。
だいじょうぶ、わかってる。アキラは今朝会ったばかりの旅の人だ。
そこまで、本当はそこまでする必要なんか無い。でもな。
この状況でこの道で、やり直せると思ったんだ。やり直したいと思ったんだ。
あの時のようには行かないだろう。それは出来過ぎだと思う。
だから、ぼくはぼくなりのやり方で、あの時をやり直す。
ゆう・・・ぼくは今・・
「こうー!」
げしっ。
右の脇腹にブーツが食い込む。皆さん、ブーツで脇腹を蹴られた事がおありでしょうか?多分大多数の人は無いでしょうね。幸せな事です。
今わたくし、僭越ながらその少数派になりまして、えぇ、感想ですか?
「いてぇ!ちょ・・マジいてぇ!」
ミシッっつった。多分肋骨だと思うんだけれど、詳しい人は教えて下さい。
脇腹蹴られて軋む骨を。
「無視をするから良くありません」
「ううう・・・マジで痛いぞばかぁ」
狭くて後ろを振り返れず、この目に浮かんだ涙が見せられないのは非常に残念なような大の大人としてはありがたいような。
「こう。ど・こ・に・む・かっ・て」
「わかったわかりました。神社だよ神社」
「ほ?」
きっとまた鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているのだろう。くそ、見てぇ。
「でもさ、神社なんて人は居ないわ障害物はないわで良くなくね?」
若者っぽい喋りになってきたな・・。