最果てでもお約束。
時間を確認する為に携帯をポケットから取り出す。見れば時間はもう17時に近くなっていた。
まずい・・・思ったよりここで休憩を取りすぎたかもしれない。
「だいぶ日が傾いてきたねぇ。もう大丈夫かな?」
ただ休む為に30分近くも留まっていた訳じゃない。
もしこの3人以外に追っ手がいたら、すぐに立ち去るのが危険と判断したからだ。
ここからなら逃げ道はいくらでもある。
しかし、ここから我が家に帰る道は殆ど一本道。そこで待ち構えていられたらアウトだった。
だが援軍らしき人影どころか近所の人も野良猫一匹までまったく見かけない。
賭けはぼくの負け。どうやらすぐに家路についても良かったみたい。
「・・・ちょっと早足でかえ・・・ん?」
ポケットに携帯を入れた途端にまた取り出す。引っかかるモノが見えた。
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