お兄ちゃんに変わってお仕置きデス☆
〜放課後〜

う〜ん…行ったほうがいいのかな…


いやでもめんどくさいし行かない方が…


ぐるぐると頭の中で悩み続ける


裕木「おい!美香出てこい!」


いや、教室にいます。隠れてないです


裕木「ここかぁ?」


ガラガラ


教室のドアを開ける


裕木「おう美香、この前はよくもやってくれたな。あぁ?」


美香「知らない、用はそれだけ?」


裕木「てめぇ調子乗ってんじゃねーぞ。今日は組の奴らも連れてきた、これでテメーに勝ってでけぇツラできねーようにしてやるよ」


美香「別に大人数できても同じだと思うけど?負け犬さん」


きたきた…やっと喧嘩ができる


裕木「野郎ども、やっちまえー!」


組みの人「おーっ!!!」


稜雅「は〜いはい、まてまて。そこで終了」


裕木「は?じゃますんじゃねーよ」


あっ…あのセンコー


綾瀬「喧嘩はだーめ、しかも女の子だろ?」


裕木「うるっせぇ!テメーには関係ねぇ」


ガンッ


裕木が持っていたバッドを振り下ろし、稜雅の腕に当たる


稜雅「…ってぇな」


一瞬にして空気が変わる


裕木「…やっ、やべぇ」


裕木達も空気の変化を感じたのかシッポを丸めて逃げていった


稜雅「あーいててて…」


美香「…」


稜雅「腕が痛いなー、骨折かもなー!」


稜雅はわざとらしく大きな声で言う


美香「わざわざ助けてくれなくても良かったのに」


稜雅の腕から少しだけ血が出ていた。


私はそっと自分のハンカチで稜雅の血をふく


稜雅「意外とやさしいところあんだな」


にこっと稜雅が笑う


その笑顔は少年のように無邪気だった。


美香「失礼です。私だって人間なんだから」


むっ、と頬をふくらませる


稜雅「わりーわりー、あっそうだ!」


美香「??」


稜雅「話があったんだった」



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