現場系男子にご用心!?
「あ、でも安心して?里緒奈に変な事してないから。俺はソファに寝たし」

気になっていた事を先手を打たれたみたいに言われた。
岡田さんの自己申告により、さらに安心する。

「それ聞いてホッとしました」

「記憶のない酔った女を抱くほど鬼畜じゃないよ。ましてや里緒奈とはまだ「お友達」だしね。・・・でも、今後はそうとは限らないから」

そう言うと、ふう、と白い息を吐いて煙草を消し、

「だから、覚悟しといてね」

と言って満面の笑みを浮かべた。

言われたこちらは恐怖である。
もしかしたら襲うかもよ、なんて遠回しに言われたらそりゃ背筋も凍るって。
岡田さんの前では飲み方を考えなければいけない、そう思った。

「さ、ご飯食べるか。大したものじゃないけど里緒奈の分もあるから、一緒に食べよう」

「え?岡田さん自炊出来るんですか?」

「は?何年一人暮らししてると思ってるの。出来なきゃ生きていけないでしょ」

その言葉が胸に突き刺さった。
とてつもないダメージである。

なんと、女子力まで身につけていたとは。
いやはや脱帽。そしていつもコンビニ飯な私、恥ずかしい!

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