現場系男子にご用心!?
用意された朝ご飯は、白米に卵焼きに焼き鮭(大根おろし付き)、ほうれん草のお浸しに、豆腐とわかめの味噌汁。
お洒落なランチョンマットの上に、料理に合った皿に綺麗に盛り付けられて置いてある。

レストランか、ここは。
・・・女子力高すぎるでしょ。

女であることが非常に申し訳なくなってしまった。

「さ、座って。食べよう。おかわりはいくらでもあるから気兼ねなく言って」

「・・・いただきます」

申し訳なく思いながら、そう言って食べ始める。
岡田さんも私が口を付けたのを確認してから、「いただきます」と言って食べ始めた。

見た目も良ければ、味も良い。
いつもは飲んだ日の朝はあまり食べられないはずなのに、あっさりとした味付けに不思議と食べられてしまう。


食べながらついつい考える。

この人には弱点はないのか。何でも出来る高スペック男じゃないか。
そんな人がなぜこんなズボラな女を好きになる?

・・・あ、そこが弱点か。
って、それじゃ私がダメ女って言っているようなもんじゃん。
ああ、本当に私って・・・。

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