現場系男子にご用心！？
「口に合わなかった？」

不安そうな表情を浮かべてそう話す岡田さんに気が付いて、ハッと我に返った。
どうやら考え事をしていて私の表情が良くなかったのを、不味いと勘違いしてしまったようだ。

「あ、ごめんなさい。ちょっと考え事してて。料理は美味しい！とても！」

「そう。ならいいんだけど」

慌てて否定をすると、岡田さんはホッとしたようで、また食事を摂り始めた。

危ない。せっかく美味しいのに、勘違いで落ち込まれちゃ可哀想だもの。
変な事を考えるのはよそう。
今は食べる事に集中だ。


結局おかわりまでして、たらふく食べてしまった。

食事を終えると、岡田さんは二人分の空いた皿を重ねてシンクまで持っていき、代わりにコーヒーの注がれたカップを手に戻ってくる。
香ばしいいい匂いが辺り一面に充満する。

食事の後のコーヒーはたまらないんだよね。さすがよく分かってらっしゃる。
いやしかし、何から何までやってもらって申し訳ない気分だ。

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