現場系男子にご用心!?
「どうした?里緒奈」

考え込んでいた私に、信号待ちの岡田さんはチラリと横目で見ながら言った。
その言葉に、ハッと意識を戻す。

「あ、ゴメン。考え事してた」

「なに考えてたの?」

「・・・内緒」

「えー?知りたいなぁ。もしかして、俺のこと?」

そう言われて、顔が一気に赤くなる。

夜で良かったと思った。
多分今の顔を見られたら、笑われてしまう。

「なんてね」

岡田さんは笑いながらそう言って、信号が青になったのを確認するとまた車を走らせた。

少し、無言の時が訪れる。
小さなボリュームで流れるジャズの音色が、妙に私の心臓を跳ねらせた。
岡田さんの綺麗な横顔をチラリと見たあと、思い切って聞いてみた。

「・・・岡田さん」

「ん?」

「いつ、私を好きになったんですか?」

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