現場系男子にご用心!?
「・・・ん」

身体にかかる重さで目が覚めた。
外はまだ明けきっておらず、薄暗い部屋の中にある時計を凝らして見ると、まだ5時前。
どうやら私の身体に腕を回して、後ろから抱きかかえるようにして寝ていて、岡田さんの腕の重さでどうやら目が覚めたみたいだった。

起きようと腕をどけようとすると、無意識なのか気付いているのか、ぐっと力が入ってのけることが出来ない。
仕方なく起きるのを諦めた。

しかし、人肌ってのはこんなにも、こう、安心できて気持ちの良いものだったか。
筋肉質な腕が私を離さまい、と絡ませているのがやけにキュンときてしまう。

こんなの柄じゃないんだけどなぁ。
もっと自分はサバサバとしていて、むしろこんな甘い時間はこっぱずかしくて過ごしていられないと思っていたのに。

腕の中でぐるっと岡田さんの方に身体を向けて、眠る岡田さんを眺める。
長い睫毛が、目を瞑っているからか余計にくっきりとして、呼吸に合わせて微かに揺れる。

綺麗だなぁ・・・。

思わず顔に触れたくなって、頬を優しく撫でた。

つるつる。すべすべ。

・・・本当に羨ましい肌だ。

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