現場系男子にご用心!?
結局腰の立たない私に変わり、やけにスッキリとした岡田さんが、冷蔵庫の中にある限られた食材で朝ご飯を作ってくれた。
自分の家でまで、やってもらうのは非常に申し訳ないと思うんだけど、でもこればかりは仕方ない。
岡田さんが悪い。
体力ありすぎだよ!全くもう!
「・・・いただきます」
「大丈夫?会社行けそう?」
「・・・なんとか。こんなんで休んでたら社会人として失格だよ。・・・もう仕事前は禁止だからね!」
「はは、ごめんごめん」
食材が少なかったから、ご飯と目玉焼きとインスタントの味噌汁だったけど・・・、美味しい。
ああ、身に染みるなあ、本当に。
ニュースを見ながらご飯を食べ、そして仕事へ行く準備をする。
岡田さんは昨日と同じ服だから一回家に寄るそうで、少し早めに家を出る事にした。
車に乗ってエンジンを掛ける。
その時、岡田さんが突然話を切り出した。
「そう。ずっと考えていたんだけどさ、俺達一緒に住まない?」