現場系男子にご用心！？

それはあまりにも唐突の事で、シートベルトを途中で伸ばしたまま、岡田さんを見る。

え？
い、一緒に住む？

「そ、それって同棲ってこと・・・？」

「うん。先に寝てても会えないよりはいいと思うし、電話代も馬鹿になんないし。ちょっとでも一緒の時間を過ごせるじゃん？」

いやそりゃまあ、そうなんだけど・・・。
でももういきなり同棲って・・・。

本当に唐突の事で、どう反応したらいいかわからない。
確かに会える日は限られているし、会えない日は毎日何かしらで連絡も取っているから、電話代ははるかに高く請求されるようになったけど、でもだからってそんないきなり・・・。

「で、でもまだ、うちら付き合って３か月だよ？早くない？」

私はそう返した。

ちゃんと付き合い始めて、まだ３か月くらいしか経っていない。
もう少しゆったりと進めて行ってもいいような気がするんだけど。

「そう？好きなら、別に期間とか関係ないような気がするけど。俺のマンションなら十分里緒奈も今の職場に通えるし、部屋も広いし、何も問題ないと思うんだけどな」

「それは・・・そうだけど・・・」

「言っとくけど、俺、この先の事も考えてるから。出来れば年内中に一緒になれればいいなと思ってるよ。里緒奈さえ良ければ今すぐにだっていいくらいなんだ」

「え・・・・？」