現場系男子にご用心!?
工場の外に出ると、私は岡田さんに電話を掛ける。
何回かのコールで、岡田さんは出た。
「・・・もしもし、どうした?里緒奈」
「仕事中にゴメン。今日どうしても話したいことがあるの。家に行ってもいい?」
「え?・・・あ、ああ。分かった。帰り6時過ぎると思うけどいいかな」
「うん、大丈夫。帰ってくるまで待ってる」
岡田さんと話している時の声は、少し震えていたかもしれない。
それは岡田さんも同じで、話がある、と言った後、息を飲むようなそんな音が聞こえていた。
切れた後も、じっと携帯のディスプレイを見つめながら思う。
秋元さんの話が本当だとしたら。
私はどうしたらいいんだろう。
一緒に付いていく?
誰も知らない異国の地に、岡田さんと共に。
じゃあこの仕事は?
こんなに頑張って努力して、ようやくやりたかった仕事に就けた。
それを辞めてまで岡田さんを支えるためにタイへ行ける?
仕事は辞めたくない。
だけど、岡田さんとも離れるのは苦しい。
そう思った時、私はもう岡田さんが好きで、好きで。
いつの間にか自分の心の中は岡田さんでいっぱいになっていた事に気が付いた。
「・・・あ、・・・ハハッ、そう・・・」
ついつい乾いた笑いが出てしまう。
バカだなぁ、私。
こんな時に気付いちゃうなんて。
知らない間にこんなに好きになっていたんだ。
離れるのが辛いくらい、いっぱいに。
何回かのコールで、岡田さんは出た。
「・・・もしもし、どうした?里緒奈」
「仕事中にゴメン。今日どうしても話したいことがあるの。家に行ってもいい?」
「え?・・・あ、ああ。分かった。帰り6時過ぎると思うけどいいかな」
「うん、大丈夫。帰ってくるまで待ってる」
岡田さんと話している時の声は、少し震えていたかもしれない。
それは岡田さんも同じで、話がある、と言った後、息を飲むようなそんな音が聞こえていた。
切れた後も、じっと携帯のディスプレイを見つめながら思う。
秋元さんの話が本当だとしたら。
私はどうしたらいいんだろう。
一緒に付いていく?
誰も知らない異国の地に、岡田さんと共に。
じゃあこの仕事は?
こんなに頑張って努力して、ようやくやりたかった仕事に就けた。
それを辞めてまで岡田さんを支えるためにタイへ行ける?
仕事は辞めたくない。
だけど、岡田さんとも離れるのは苦しい。
そう思った時、私はもう岡田さんが好きで、好きで。
いつの間にか自分の心の中は岡田さんでいっぱいになっていた事に気が付いた。
「・・・あ、・・・ハハッ、そう・・・」
ついつい乾いた笑いが出てしまう。
バカだなぁ、私。
こんな時に気付いちゃうなんて。
知らない間にこんなに好きになっていたんだ。
離れるのが辛いくらい、いっぱいに。