現場系男子にご用心!?
非情にも開始5分前のベルが鳴る。
そのベルに私は我に返り、慌てて自分の持ち場へと戻った。

こんなスッキリとしない気持ちで仕事をするのは気が進まない。
もう少し気持ちを落ち着けて仕事をしたかった。
だけど、時間は待ってはくれない。

保護具を付け、深呼吸をするとまた作業を始める。

結局は岡田さんからちゃんと聞かなきゃわからないこと。
もしかしたら秋元さんの話は岡田さんには関係ない事かもしれない。
ただ早く結婚したいってだけで・・・。
でも、話を逸らして、それは・・・。

仕事をしていても、そんな事がぐるぐると頭を回っていた。

駄目だ。
集中しなきゃ。

削る事に集中しないと。


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