現場系男子にご用心!?
仕方なく、岡田さんにそう言った。
本当は少し一人の時間も欲しかったけど、あんな顔されたらそう言うしかないじゃないか。

その言葉に岡田さんは一瞬で嬉しそうな表情に変わって、私をギュッと抱きしめた。

「俺も手伝う。早めに一緒に住みたいしね。ありがとう、俺のワガママ聞いてくれて」

「まあ、いいよ。どうせ遅かれ早かれ一緒には住む事になるんだし。でも本当にいいの?私何にも出来ない女だけど」

「いいよ、里緒奈が一緒にいてくれるだけでいい」

そして私にキスを落とした。
最近はそのキスにも慣れて、キスをされる事が嬉しくなった。

たまにだけど、自分からキスをする時もある。
だけど自分からするとそれだけじゃ済まなくなるから、あまりやらないけど。


それから岡田さんは、「来週私の実家に行こう」と言った。
これからの事をちゃんと両親に話をしたいから、と。

きっと私の両親は、私がこんなにカッコいい男の人を連れて行ったら腰抜かして、「こんな娘でいいのか?本当に後悔しないか?」って言いそうだ、って言ったら、「それは楽しみだな、早く会いたい」って何故かワクワクしていて。
実際に親にそう言われたら、実の娘としては微妙なところだけど、まあ、それも私らしくていいのかな。

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