君の声を届けに
『ご、めな…さぃ…っ』

だか、父さんはまるで声が聞こえてい

ないかのように殴り続ける




父さんが壊れたのは

母さんが死んでからだ

母さんは私が5歳の頃死んだ

それからというもの父さんは

酒に溺れていった

初めはまだよかった

殴られはしなかったから。でも

家にあったお金が底をつき始めると

今度は私に手をあげるようになった


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